サンウルブズ、見捨てられたのか?

去年は勝っても負けて(一つしか勝ってないけど)も結構ブログを書く人多かったけれど、今シーズンは、減ったなぁ。
今のサンウルブズに対しては批判ばかりで、建設的な意見を書いている人はほんの数人。
いずれも関西出身者。

去年は、NZのラグビー関係者に「サンウルブズはスーパーラグビーのレベルに達していない」といわれた。
これはいい。
今年は元南アフリカの代表監督マレットに「なめてる」といわれてしまった。
これは、日本人が一番言われたくない言葉。
取り組む姿勢の問題だからだ。
南アフリカから2チーム(チーターズとキングズ)のスーパーラグビー撤退が決まっており、
それを念頭に置いたリップサービスということも多分にあったと思うが、
先週のゲームは「なめてるでこいつら」といわれても仕方のない内容だった。
マレットにしたら、ワールドカップでたまたま負けてはならない相手に負けたからって、ここまで罰を受けなあかんの?という気持ちだろう。

先週のブログでも書いたが、サンウルブズの寿命はあと2年です。
余命2年の患者に対して日本ラグビー協会というやぶ医者は何をするのだろう。
先週、ほとんど冗談でパナソニックトヨタサンウルブズを経営すればと書いた。
もはや冗談ではなくなってきた。

最近「コース別」をとる高校が多い。
「特進」「スーパー特進」「アスリート」「◎◎大学連携」など。
そして一定の効果を上げている。
大阪では、公立高校もコース制をとった。
天王寺高校理数科。
大手前高校理数科。
挙句は学区を撤廃してしまった。
大阪の公立校の進学実績を上げるためなりふり構わずだ。
しかも所得制限はあるものの、高校の授業料の無償化さえ行われている。

パナもそうすればいい。
サンウルブズコース」という完全プロ化で、トップリーグ期間である8月から1月末までは、パナが報酬を出します、サンウルブズに選ばれれば、ボーナスを出すけれど、報酬はサンウルブズもち。また、サンウルブズに選ばれなかった選手は、パナが海外のチームとの交渉はしますが、実力がすべての世界。どうしても世界に行きたいなら自分で探しなさい。
「スーパーサンウルブズコース」
これは大学生ですでにサンウルブズに選ばれたことのある人あるいは、それ相当の技量がある人のためのコース。むろん完全プロで「サンウルブズコース」よりも高額年俸である。
報酬はサンウルブズとの折半で支払いますが、トップリーグに「サンウルブズとして」参戦してもらいます。
トップリーグで1敗するたびに罰金を個々人に負担してもらう。
むろんコーチ陣の采配ミスなどはコーチ陣に支払ってもらう。
誰が査定するかは、パナが極秘裏に面接し、結成した8人程度の覆面委員会でやればいい。
自薦他薦OKで、私のようにブログで文句たれながしているおっさんにもチャンスちょうだい。


いや、でも、サンウルブズは人コミュニケーションがメインスポンサーやけどというひと、
人コミュごと買収したらええんですわ。
そして、パナの、給料だけ高くてろくに働かない人間を人コミュに出向させる。
サンウルブズが消滅すれば、人コミュを名前がよく似ている派遣事業者の「パソナ」に買ってもらえばええんですわ。
パナが無理なら、トヨタがやりゃいい。
サンウルブズコース」は「クラウンコース」、「スーパーサンウルブズコース」は「レクサスコース」と名を変えて。
トヨタはプロをとらないので、「ベルブリッツコース」もあるけど、
ラグビーやめても生涯雇用されるとは限らない。
そこは本人の努力次第で、トヨタに残れるか、パソナで派遣で頑張るか。

15人全員がいわゆる日本人ではないサンウルブズもこれまた魅力的だと思う。
これぐらいの黒船をもってしないと属地主義は日本人には受け入れてもらえないだろう。
世界経済では保護主義対反保護主義でかまびすしい。
経済はいいが、難民はどうする?
もしアメリカが北朝鮮を攻め、金王朝を破壊すると、北朝鮮国民は韓国や日本に大挙してなだれ込む。
アメリカは受け入れないからね。
ISもそう。
ISが壊滅させられ、難民化すると彼らが目指すのは、
トーキョーという、オリンピックで労働力を欲する町。
万が一、万博が大阪で開かれるなら、トーキョーから大阪へ彼らは流れるだろう。

いま、テニスでは大坂なおみという選手が頑張っている。
あと数年後には4大大会でベスト4に残る選手になるだろう。
しかし、彼女の「おおさかなおみ」という演歌歌手風の音と、彼女の容姿は相いれないように思う。
ケンブリッジ飛鳥オコエなどなどハイブリッドな血を持つ選手たちは枚挙にいとまがない。
かといって、サモアやトンガの選手を連れてきて、札束で頬っぺたたたいて、とりあえず日本国籍とりーなというのはいややけどね。

今シーズンのジャパン強化のためのサンウルブズという戦略が大失敗し、
得られたものは、外国人選手やハイブリッドな選手たちには伸びしろは感じられるが、
野口だけではなぁという実感のみ。
そもそも、ジャパンが主力抜きのアイルランドにせめて1勝1敗ならばこんな議論も起こらなかった。
「文化を作りたい、プライドをかけて」という選手たちは猛省すべき。
アンストラクチャーを作って体格差を不利ではなく有利に変えるという戦術は、少なくともエディーのとった「実体なきジャパンウエイ」よりもましだと思う。
ただ、その戦術が中学生まで浸透していない。
会社でいえば、上のほうではやってるみたいやけど、あのメンツでは人材不足。
だって、ベン・スミスがいないもの。
外国人引っ張ってきて、ようやってくれてるみたいやけど、やっぱり一流は来ませんわ。
でもね、野口っちゅうのがベンスミス的になるかもわかりませんわ。
それと、
下の俺らまで、こうやって勝つんやって、レクチャーしてくれたらええねんけど、
そういう機会作ってくれへんのですわ。
そやから、わしらのカテゴリーで勝てる方法を自分らで研究せなしゃーないっちゅうのがホンマのとこですわ。


日本のブランドを残して、サンウルブズを再生させるには、ファンの善意とかではもう無理。
2020、サンウルブズがスーパーラグビーに残ることができる道を探るのか、
いや予定通り、ワールドカップ終わったから解散でいいのか。
決断はすぐ目の前に迫っている。