イングランド、ショックな完敗

点差こそせったけれど、内容的には完敗。
クリスロブショウは「ほとんどの時間を圧倒したのに」と語っていたが、
圧倒されていたのはむしろイングランド
後半の最初15分ぐらいの内容を見れば、イングランドアイルランドよりもいい選手をそろえているにもかかわらず、イングランドラグビーのシステムで完敗したといわざるを得ない。
アイルランドイングランドに攻めたいだけ攻めさせて、余裕で守り切った。
この敗戦のショックを一番感じているのはエディーだろう。
もう、あんたのラグビーは古いと、アイルランドの守備コーチであるファレルに言われたも同然。
ちなみに、このファレルは、エディーに母国イングランドを追い出され、息子であるオーウェンファレルをイングランドに残しアイルランドの守備コーチに就任という因縁までついている。

今のアイルランドに勝てるのはオールブラックスだけだろう。
並みの個人技ではアイルランドの守備を突破できない。
常識を超える卓越した個人技を何人かが持つオールブラックスだけが勝利するだろう。

アイルランドに勝つには、セクストンつぶしという荒業がある。
ただ、これはセクストンの選手生命を絶つ(脳震盪で引退)可能性が高いだけに、
どこのチームもとっていない。
例えば、フランス。
バスタローが前半を捨ててセクストンにあたりに行く、イングランドでいえばベンテオ。
来年のワールドカップで、セクストンつぶしに出てくる国があるだろうか。
ジャパンにはセクストンをつぶせるほどのセンターはいない。

サンウルブズに関しては、去年と大きく選手が変わっているし、
関西所属のチームの選手が少ないので、外国チームを見ている感じがあり
他の外国チームよりも感情移入することがない。
レッズやブルズには勝てそうな気がするけれど、彼らとて
サンウルブズだけには負けたくないだろう。