We are LINERS!

今シーズンが始まる前のトップリーグの日程が発表された頃、
私は近鉄の自動降格も覚悟していると書いた。
その時は3割本気で7割は冗談だったが、
シーズンが始まると、とにかくトライが取れない。
マシレワというリーグ随一のランナーを有しているも、
トライが取れない。
ウインドウマンスが始まる頃、自動降格の心配は7割が本気に。
そして今日、その現実を突きつけられた。

あくまでも私の印象だが、今シーズンの近鉄はアドバンテージに泣かされたと感じる。
自軍に出ていたアドバンテージがいつの間にか解消されており、トライを取られて負けたゲームが
多かったという印象。
今シーズンの近鉄は、アドバンテージがいらないチームだった。
攻め続けてもトライが取れないのだから、アドバンテージでの継続よりも、セットプレーでの再開を欲するというチーム。
例えば、ノックオンのアドバンテージなら、アドバンテージを放棄してスクラム選択し、そのスクラムで反則を得て、タッチに出してラインアウトモールでトライを狙う。
スクラムラインアウトモールを封じられては今季の近鉄に勝ち目はない。
それがわかっているチームであるからこそ、前半近鉄のキムチョルウォンはアドバンテージを放棄するような「あからさまではない」ノックオンをした。
そこに久保レフリーの指示「(アドバンテージを)ちゃんと見てるから、プレーを続けなさい」
続けてもラチがあかんからセットプレーをもらいに行ってるんやん。

このゲームにおいて久保レフリーは誠意を持って笛を吹いたとは思う。
ゲームの重さを理解した上で笛を吹いていたと思うが、
松岡が肩を固めてスイープに行ったと判断した場面、あれもアドバンテージ中の出来事。
それもペナルティーのアドバンテージ中。
TMOにより、アドバンテージ中における自軍の反則を取られた。
久保レフリーはそのTMOからのフラッグイン時に「私には何もなかっと思える」旨の発言をし、
TMOを確認。
現在、接触プレーをTMOのスローで見たら大概のプレーは反則に見えてしまう。
だから戸田レフリーなんかはTMO時にスローではなく、ノーマルスピードで流してくださいという。

デリバリーノックオンと肩を固めてのショルダーチャージ。
悪質な方を取りましたということであろうが、ならばアドバンテージの意味は?
ドコモのデリバリーノックオンもあえてペナライズするほどには見えなかったが、本当に悪質なのはどっちだったか。
松岡をかばうわけではないが、肩を固めるのは彼の癖だし、固めたはずの右手は前に出ていたので、
「肩を固める」の定義でいえば、あのプレーは肩を固めていない。

また、ナイジェルアーウォンのシンビン。
実はあのプレーは、その直前のミフィポセチのノットリリースザボールを見逃している。
ミフィが突進してタックルされ、足をつかまれて手をついたにも関わらず、すぐにボールを離していない。
この時点でミフィの反則が成立しているはずだったが。
まぁ、なんと言い訳しようと、ナイジェルの行為は突き飛ばしですわ。


ジョージグレーガンがバリバリのワラビーズだった頃、トライネーションズで、ゴールポスト前のブレイクダウンでアドバンテージが出ると、あからさまにノックオンし、PGで3点を狙って得点を稼いだ場面をなんども見たが、しまいにあのノックオンは意図的であると問題視され、インテンショナルノックオンという考え方が普及した。

さて、前半の久保レフリーの指示はレフリーとしては行き過ぎた発言ではないか。
アドバンテージを放棄するという戦術を否定している。
アドバンテージというのはあくまでもレフリーの主観であり、それを得た方のキャプテンの主観とは違うかもしれない。
よく相手の22M付近でゴール正面の反則にアドバンテージをもらったがために、トライを狙いに行き、アドバンテージ解消になり、挙句トライも取れずというゲームをよくみる。
花園の1回戦や2回戦では頻繁にみる。
そういうシーンを見るたびに私は呟く、「ボケ、3点取れよと」
アドバンテージがあるからといって、選手にはゲームを続けなければならない義務はないはずである。
アドバンテージをどうするかという判断こそが、アドバンテージではないか。

ここで文句を並べたところで、自動降格決定戦に進まざるを得なくなった両チームが悪いのは百も承知。
近鉄、ドコモとも今日は間違いなく今季のベストゲームだった。
久保さんも真摯に笛を吹いていた。
でも決定的に疑問なのは、マツグとは反対サイドのアシスタントレフリーはなにしとったん?ということ。
TMOにも参加しないし、自サイドの反則をファーサイドのマツグから指摘されるし、その時、久保さんはより近いはずのそのアシスタントレフリーの意見を聞こうともしていない(ホワイトリーが投げたやつ)。

ところで、テレビ解説の藤島大も言ってたが、近鉄
一年でトップリーグに復帰しないと当分復帰できない。
来年は自動昇格という制度がなくなるらしいし。



前半だけ見て仕事に行き、結果を知って後半を見たわけやけど、
一番腹たつのは、近鉄の若手に対してやね。
今日の七番、誰が先発やった?
安武やで。フッカーちゃうんかい。
辻も堀も萩原も皆怪我か?
名前知ってる選手がみんな30超えてるって、なんで抜かれへんねん。

いまテレビからは、日本選手権の決勝の様子が聞こえてるけど、
見る気も起こらん。
実は我が母校、近鉄でジャパンというOBと三洋電機でジャパンだったというOBがいます。
一昨年のOB会で、この二人が久しぶりに顔を合わせました。
三洋OB が近鉄OBに向かって、「近鉄また負けたらしいな」
言われた近鉄OBが返して「あんだけ集めてなんで優勝でけへんねん」
そこで先生が割って入り、「お前ら、喧嘩しに来たんか」
笑い話でんがな。

近鉄のベテラン勢が引退するかどうか知らんけど、
We are LINERS!っていうのは、トップリーグにいてこそ。
ほんま、たのんますわ。

それと、最後になったけど、この自動降格決定戦をライブで放送してくれたJスポーツに感謝。
おかげで仕事から帰宅してすぐに見ることができました。