三菱自動車は、メイドインジャパンの根幹を揺るがした。

半沢直樹でおなじみの池井戸潤の「空飛ぶタイヤ」が三菱自動車をモデルとしていることをご存じの方は多いだろう。
リコール隠しで、あれだけ痛い目に遭っておきながら、今回またも悪事に手を染めた。
元部長がやったとかやらないとか、記事にでているが、前科があるのだから、個人の問題ではなく会社ぐるみと思われても仕方がない。
私は三菱自動車なんて、潰れようが知ったことではない。
ただ、下請けの方には本当に気の毒だと思うし、ランエボなんて最先端のクルマを出す技術もあるのだから、何とかその技術を下請けさんを含めて、継承してほしいと思う。
燃費のごまかし自体はそんなに驚くことではない。
昔から、10モードとか、実際走行とかややこしかったからだ。ただ、その場合でも、一番の売りは車の良さであり、それはイコール燃費ではなかった。
いま、特に軽自動車の分野での燃費と室内の広さは、車の売りのすべてといっていい。
広さは、試乗せずとも家族で乗ってみるだけで実感できる。
たた燃費はそうはいかない。ユーザーがよくやる満タン法なんて、カタログ実測値と大きく違うことは、走行条件などから明らかだが、そもそもカタログをごまかしてたなんていうのは、テストでいえば正解をごまかしていたようなもの。
車販売で、一番の売りをごまかしていたのなら、売った値段での買取以外信頼を回復する以外にないだろう。
正直、こんなものづくりメーカーはつぶれるべきだと思う。
それは、メイドインジャパンへの信頼を大きく揺るがしたからだ。
それも、やったのは誰も知らないようなメーカーではなく、日本を代表するコングロマリットの一翼を担うメーカー。
今回三菱自動車がやったことは、国の名誉にも傷を付けたことになることを当事者はわかっているか?
まじめにこつこつと作り上げたメイドインジャパンのプライドと品質を一瞬にして粉々にしてしまった。
なんでも、三菱自動車は、三菱グループの中でも獅子身中の虫で、東大卒重工出身のオチコボレ技術者の最後の行き先だったらしい。
先に挙げたランエボを誰が開発したのか、さらには三菱自動車のなを一躍有名にした、パジェロを誰が開発したのか知らないが一部報道によれば、東大卒重工出身の技術者かいなくなったから、いろいろと問題が出てきたらしい。
正解の間違ったテストをやってしまった責任は、三菱というブランドだけでなく、メイドインジャパンをも傷つけた。その責任を感じて、今回の問題解決に当たってほしい。