グの音も出ないとは、このこと

今朝父から小言をちょうだいした。
小言というほどの意識が父にはなかったのかもしれない。
内容はこうだ。
独立しましたという挨拶状を出したのだが、転居先不明で帰ってきたのがあり、その宛先と宛名に心がこもっていないというもの。
出したらええわというのが、字からわかるというのだ。
まさにおっしゃるとおり、急いで出したものだから、宛名をしゃしゃっとかいた。
字のうまい下手はおいといて、心のなさが見えるといわれた。
グの音も出ないとはこのこと。

父もあと何年も生きられないだろう。
こういうことをいってくれるのは本当にありがたい。
思えば、私がいた会社はこういうことを注意してくれる人たちがいた。
今はいない。
わざわざ嫌われることを言わなくても、一年でどちらかが転勤、ならば黙っておこう。
仮にいわれた方も、細かいことをいちいちいいやがってとおもしろくない。
言い方次第ではパワハラ、セクハラとなりかねない。
結果、事なかれ主義の上司と、常識のかけらすらない若手の誕生。
組織が腐る見本が、ここにある。