近鉄の攻めは正しかったのか

後半のおわり、ラインアウトモールが崩されてのペナルティー
あそこはもう一度ラインアウトモールで攻めて、ペナルティートライとさらにもうひとりのシンビンを狙うべきではなかったか。
そうなると、残り時間を15人-13人という圧倒的な数的優位の中で余裕を持って戦えた。
もちろん、ラインアウトモールが失敗ということも大いにあり得るが、ラグビーはプレッシャーの掛け合い。
私がトヨタのキャプテンなら、あの場面、ラインアウトを選択される方がイヤだ。
もしラインアウトを選択されてボールを近鉄に取られたら、無抵抗でトライをやるつもりで、スロワーとジャンパーにプレッシャーをかける。先頭に外国人選手をたたせて、ジャンパーには競らせる。
これでボールを取られれば仕方ないと腹をくくって。
モールコラプシングで、ペナルティートライさらにシンビンは絶対に避ける.時間的なものもあるだろうが、あそこはラインアウトだ。

結果論になるが、野口がコンバーションを2本とも決めていれば、ペナルティーゴールでの逆転も可能という場面を迎えられたし、最後のキックオフ、田中はまずタッチの外にでて、ラインをまたいで取る試みをすべきだった。
ダイレクトタッチをねらって。

こういう判断の積み重ねが、一流と二流を、勝つかまけるかを決定する。

先週、パナソニックは、ボーナスポイントをねらいに行って、最後北川がトライを取り切った。
近鉄はボーナスポイントをねらいには行かなかった。
こういうところなのだ。
もっといえば、今日の最初のトライをトヨタに取られたのは、ラインアウトのミスから。
昨日書いた一瞬の油断とはまさにここ。
試合開始から近鉄が攻め立て、三点は取ったものの、流れはわるかった。
その流れの悪いところでのミス。
それは失点に結びつく。 その意識が全員にあれば、防げたトライ。
近鉄が万年下位グループのトップなのがわかる。