スコットランド27-アイルランド22

競ったゲームだったが、所詮は二流国同士の戦いというのがよくわかる凡戦。
唯一、一流の頭脳の持ち主がであるレイドローがいたほうが勝ったというゲーム。
内容的には、先週のサントリーパナソニックのほうがはるかにレベルが高い。
前半のスコットランドの三本目のトライは、リフティングが認められるようになってからのラインアウトの落とし穴をスコットランドがつき、アイルランドが反応できなかったという、リフティングがなかった頃のプレーヤーには
考えられないトライの取られ方。
リフティングがみとめられてから、ラインアウトでボールから目を切る選手が多い。特にリフター。
ラインアウトの基本は、タイミングであるという見本のようなトライ。今後、こういうラインアウトが増えることを期待したい。
ラインアウトでいうと、スチールがうまい選手は、トイメンをみずに、ボールをみている。
アダムトムソンが見本。

ゲームとしては、前半の終わり、トライよりもペナルティーを取りに行っているレイドローにスコットランドのほかの選手、特にフォワードの選手が頭使ってないので、ついて行けずにレイドローも中途半端にボールを出すしかなく、結果インターセプトになった。
あのときにレイドローの考えどおりに、16点差で折り返せたら、もっと楽に勝てた。
後半、アイルランドがラインをあげてまもり、ハーフのボックスキックを使うようになって前に出るようになって、ゲームは伯仲した。
アイルランドが逆転してからは、レイドローはいかにペナルティーを取るかを考えてゲームを運んでいるのに、アイルランドの選手が絶対やってはいけないムリをして、自らの首を絞めている。
観ている方としては、コイツらのラグビー偏差値低すぎというゲームである。
アイルランドは、セクストンが出ていないので、ゲームメイクができていない。
6月の梅雨時にまたまたヨーロッパからアイルランドが負けに来てくれるということが確信できたゲーム。
6月のアイルランド戦は、ジャパンにとってマストウインとなるゲームとなる。
まあ、このゲームをみる機会があれば、みどころは、ただひとつ。
レイドローがなにを考えているかだけ。
特に、ハーフやスタンドオフなどのゲームメーカーには、間違いなく勉強になるゲーム。