全敗確率98%に

今日のキングズ戦、やらかしてくれたなぁ。
SRで唯一勝利を期待できる相手に、あれはあかんわ。
あれっていうのは勝てたゲームを落としたということ。
よく野球で、いつでも打てると思ったピッチャーの術中にはまり、負けることがあるが、
まさに、それ。
今日の敗因は、メンバー構成。
まず、ヘイデンクリップス
前半は、全くさえないクリップスを持ち上げ続けていた藤島大も、後半は彼には触れず。
ゲーム後には、頼りになる選手とそうでない選手が分かったとのたまっていたが、クリップスは?と聞きたいわ。
私は、立川がクボタを就職先に選んだ時に、トップリーグで経験すべきとかいた。
その頃のクボタは、トップリーグから陥落していたからだ。
クリップスについても同じことが言える。
下部リーグでいかに活躍しようが、上にあげてどうかという選手がいる。
NZで体が小さいスタンドオフの典型(唯一の例外がクルーデン)。
足技に頼りすぎるという欠点の持ち主で、クリップスはそれに加えてゲームメイクができない。
サニックスにいた頃のコーセー、パナソニックにいたマイクデラーニ、いずれも足技に頼っては、勝利を逃していた。
クリップスに関しては、福岡のトライの後、ナニ時間かけてコンバート蹴っとんねん。
時間ないやろが。
それに、中づるのトライの後のキックオフ、何とってんねん。
インゴールで取るか?
ほっといたらセンタースクラムやろが。

フミはポイントにいかなさすぎやし。
前半のトライ、結果として速攻でトライになったけれど、あれが野球でいう「打てるやん」という慢心につながってしまった。
あの場面、速攻は正しい判断。
なぜなら、サンウルブズのBKラインが崩れていない状態だったからだ。
ただ結果的にあそこでイージーにトライを取って、いつでも取れるやんとチーム全員に慢心を招いたことが直接の敗因。

十五番は、ランナーとしては優秀だが、パサーとしては、最低。
前半、彼がパスをウィングに出せばトライというシーンが二回。
もともとFBらしいが、まるでライバルのウィングには活躍させたくないと言わんばかりのプレーぶり。

ベンチワークもおかしかった。
前半、3回のノックオンでチャンスを潰したカーペンターを後半も出してしまったこと。
いかにいい選手でも、ゲームにフィットしていない選手はすぐに切らないと。

相手はロックとスクラムハーフが途中で欠けて緊急事態。
そのキングズに勝てなかったというのは、チームの相性の悪さとしてサンウルブズがSRにいる限り、残るだろう。
実力差が7:3になって初めて勝てるぐらいの相性の悪さ。
今日の敗戦は、もはや「文化」と言ってもいいぐらい重い敗戦である。
来週、再来週のゲームで勝てなければ、全敗だと思う。
それでラグビー人気は確実に落ちる。
起死回生の策は、サンウルブズとジャパンを切り離し、ジャパンは6月のアイルランド戦に集中すべき。
集中というよりも、最優先と言ったほうがいい。
サンウルブズではあくまでも調整に努め、新メンバーを試すべき。
サンウルブズでの勝利を放棄して。

立川は、無理して戻らずに5月から復帰でいい。
そして、それまでは、スタンドオフにラテンのリズムを持つ山中を起用し、センターとフルバックはいわゆる外国人で、いや十一番以降は全員外国生まれの選手でいい。
それぐらいの思い切った改革が必要。
山中が、「軽い」と批判されてきたプレーのお手本はSRが本当に「スーパー」だった頃のSRであり、
個人を限定するならカルロススペンサーの影響が強いのだから。
山中はきっと見て面白いラグビーを演出してくれると信じてる。
ただし、何すんねんという危険も併せ持つが。

エドワードカークには悪いけど、日本のラグビーを救うには、もうその道しかないわ。
今日のノーサイド直後のカークのアップ画面、見てて切なかった。
「やってまいました」感が半端なかった。
今日の救いは、あのカークの表情と大きなけが人が出なかったこと。
カーク、近鉄に入ってくれ。