腹立たしいサンウルブズ

吉田の解説を聞きながら見ていたせいか、今日のサンウルブズには腹立たしさを覚えた。
吉田の解説は178度ずれているし、もっとルールから勉強して欲しい。
ワンブイワンなんて言っているのは、教科書屋の息子とあんただけ。
岩渕は、きっちりワンオンワンと言っている。
さらに、タッチフラッグは空中に体がある限り、タッチではないよ、今はね。

さて、今日のサンウルブズの目的はなんだったのだろう。
まず、勝利でないことはたしか。
そう思うのは、SRで一番オフロードが多いチームという相手に、オフロード対策が全くもってできてないところ。
次に、ラインアウト対策。
スクラム獲得率が去年のサンウルブズ並みに低いにもかかわらず、ラインアウトの成功率は高く、ラインアウトモールしか攻め手がないという相手に、田村はタッチへばかりボールを出したし、せっかくのマイボールからのセットでも攻撃が中途半端。
敵のバックスリーがいいのにもかかわらず、キックが全て中途半端。
松島もそう。

サントリーのバックスリーは、全員が目立ちたがり屋で、「目配り・気配り・心配り」ができない。
特に松島を除く二人がひどい。
お膳立てしてくれたらトライとったるからと言わんばかりで、自らチャンスメーカーにならない。
たしかに日本代表のセレクションでは二人とも厳しいが、当確の二人である山田と福岡は「目配り・気配り・心配り」ができる。
山田は若い頃はできなかったが、今はバックスで一番だろう。
福岡も山田に引っ張られているのか、今季の伸びはすごい。

チーターズは、死んだふり作戦(NZ勢には勝てないので、この一番にかけてきた)が功を奏したし、何よりサンウルブズをよく研究していた。
ラインディフエンスに気がいくばかり接点にの真正面がガラ空きになるためチャンネルゼロのゼロつまり接点の真上を超えて攻めるという攻撃がはまっていた。

サンウルブズの目的がジャパンの肩慣らしというのであれば、メンバー選考もおかしい。
結局、なんのためのゲームだったのかと疑問は拭えない。

さらに、これまでのサンウルブズは、ゲームが終わるともう立っていられないというぐらいの
燃焼を感じたが、今日の彼らはもう1試合できますという不完全燃焼さを感じた。
ゲーム後のインタビューで田中はプライドという言葉を口にしたが、
今日のゲーム内容にはプライドのかけらさえ感じられず、「プライド」という言葉だけが上滑りしている様を浮き彫りにした。

前節のゲームでも感じたことだが、今のサンウルブズには、スコッドを55名にした弊害しか見られない。
メンバー間のコミュニケーションが取れていないところが多く見受けられる。
NZのチームのゲームを見ているせいか、余計にそう思える。
もし、今日のゲームに外国人中心の第3節あたりのメンバーで臨んでいたら、勝ったのではないのかとも思う。
最終的な目標は2019と言えるけれども、今の人気を維持しつつというのが前提。

第2節だったか、キングズに負けた時点で、今年の日本ラグビーの目標は6月のテストマッチの勝ち越しでいいとかいたが、
それは、今日の勝利を前提したもの。
ブルズに勝ったのは僥倖だが、今のままでは、6月が心配。

それと、これは関西人の僻みになるだろうが、
サンウルブズ秩父宮でゲームをするたびに、
サンウルブズが遠いものに感じられる。
ひとつは関西のチームの選手が少ないこと。
もうひとつは、観客層の大きな違いだろう。
最早、イベントと化したように見える観客層。
この人たち、花園に来たら浮きまくるやろうなという中年層が多い。
例えば、この人たちは応援しているチームがPGを狙う際に、「跳ね返りケア」という掛け声を選手にかけないであろう。
花園では、「松岡、跳ね返りケアー」という個人名を入れた呼びかけがあちこちから聞こえる。

今日のようなゲームをしていたら、サンウルブズの人気は確実に関西では下がる。