テストマッチ3つ

オールブラックス対ライオンズ
オールブラックスがうまくいなした、相撲に例えれば、横綱が関脇をまさに横綱相撲で破ったという感じ。
ライオンズ、イトジェとテオを使う順番が違うのではと思わせた。
ポジションはそれぞれ違うが、イトジェはスターターとして80分使い切るべきだし、テオは所詮インパクトプレーヤー、エディージョーンズの使い方が正しい。
ブルーズが勝った時のソニービルを見ていないので、軽々には言えないが、そこまで警戒すべきだったのか。試合感があまり戻っていない選手について、ソニービルという名前に負けたのではないか。
ソニービルとて、現在でもノヌーをうわまってはいない。

オールブラックスが本気を見せたのは、最初のトライセーブとスクラム一本だけだったような気がする。

ベンスミスの怪我により、マッケンジーが呼ばれればなぁと期待する。

★南ア対フランス
バカタバ、ギラドという仏TOP14ではレベルの違いを見せつけているフランスの選手が、南ア相手にほぼ何もできずというテストマッチシリーズで、南半球のロートルを受け入れてなおその選手たち中心のチームを作っているフランスのプロリーグとスーパーラグビーの実力差をフランス協会は残酷なまでに見せつけられたことだろう。
フランスで唯一通用した選手ピカモールがフランスのリーグではなく、イングランドのプレミア所属というのも皮肉(夏からはモンペリエに戻ってくるらしいが)。
南アとて、まさかのエツベス主将で万全ではなかったし、メンバー的に、チャンピオンシップはどうする?というメンバー。
来年以降に期待。逆にフランスは早くティア2だという自覚をすべき。

ワラビーズ対イタリア
見た人には解ろうが、あのイタリアの反則まではイタリア勝利を感じさせたのに。
ああいう反則をしてしまうところが、イタリアがジャパンよりもランキングが低い理由だろう。
それにしてもワラビーズの人材不足は深刻で、
ザ・ラグビーチャンピオンシップではオールブラックス相手にまさかの100点差敗戦もあるかと、変な期待さえ抱かせる。
ただ、ワラビーズも相手がオールブラックスとなるとどんなメンバーでもそれなりのゲームをするだろう。
国内で3番目の人気のスポーツで、金銭的な問題でオージーフットボールやリーグラグビーに運動能力が高い選手が流れているのはジャパンと同じ構図。
人気回復には、チームが強くなるよりも、選手個々が海外のチームと高額で契約したというニュースが国内で流れるのが一番だろう。
そうなるとトップリーグなどが一番に上がるが、外国人枠があるからなぁ。
トップリーグも選手集中により面白く無くなってきているし、何らかの改革がなければ、人気は下がるだろう。

最後に、トップリーグ下位チームはこの選手を取るべきだという選手を一人。
それはブルーズのスティーブン・ルアトァ。
まだ30には数年あるが、彼がオールブラックスになる可能性はもはやないだろう。
顔も日本人に見えるし、リーダーシップもあるようだし。
近鉄、一考してよ。
おそらく、世界のラグビー選手で一番コストパフォーマンスに優れた選手だろう。
いくらなのか知らんけど。