これ盗作?

さっき見ていた2時間ドラマのトリック、
鮎川哲也の「死のある風景」のトリックの完璧なパクリやと思うんやけど。
つい先日見た、大地康雄が演じた刑事鬼貫八郎16「死のある風景」
トリックの肝は、電車内の様子をICレコーダーで録音して、
その様子を警察にアリバイとして証言し、
そのレコーダーを忘れ物として回収するというもの。
このドラマが制作された時期には携帯はあったが、
スマホはなかった。

一方、さっき見た2時間ドラマ「看護師戸田鮎子の推理カルテ2 不倫の代償」は
事件のあった時刻は近鉄特急に乗っており、
その車内での様子をスマホで録画し、
車内での様子を警察に詳細に語り、アリバイとするもの。
なお、スマホは網棚に乗せた土産物の袋に入れてあり、
忘れ物として回収するというもの。

制作年は10年ほどずれているし、脚本家も違う。
無論原作者も違う。
原作については2作品とも未読なので、作家が盗作したかは定かではない。
そもそも、盗作と言えるかはわからないが、
見た者としては、ドラマのアリバイの肝については、
これパクリやんと思う。
二つの作品のプロットは全く違うけれど、
サスペンスやねんから、トリックが全く同じでは・・・。

CSでは2時間ドラマの再放送をバンバンやっており、
その気になれば録画して1日に10本ぐらいの2時間ドラマを見ることができる。
殺人事件の舞台は京都であることが多く、
京都は殺人事件の発生率ではニューヨークをうわまわるのではないかと
錯覚する。
私は大学時代京都に4年間住んでいたが、殺人事件なんて滅多になかったと思う。
ただ、京大の内ゲバ殺人事件があった翌日に百万遍を歩いていて、
刑事に「京大の学生さん?なんか知りませんか?」と聞かれた記憶は鮮明に残っている。
今なら、「狩谷警部?それとも音やん?」ぐらいのボケをかましそうだが、当時は
「僕京大の学生じゃないんで」と言ったら、「あ、そう。ごめんごめん」とすぐ解放された。

後者の作品名の中にある「鮎子」というのは
鮎川哲也へのオマージュなのか?