ウエールズ戦の予想で気になること

私個人はまだ始まったばかりのジャパンに多くは期待できず、10-50程度で負けると思ってます。
根拠は別になく、なんとなくです。
それでいいし、それがふつうだと思ってます。
ただ、著名なラグビージャーナリストなどがテレビで一様に、大敗の可能性があると公言していることが気になります。
アルゼンチン戦のような不揃いのディフェンスしかできない場合のことを想定してのことのようです。
大敗とは、やっぱり70点差ぐらいつけられるということですよね。
まあ、私もその可能性は否定しませんが、なんだか、実際にそれぐらいの点差で負けたときの言い訳、ほら言ってたでしょというふうにしか聞こえないのがイヤだなあ。
予防線を張っているというか。
ラグビージャーナリストととしておまんまを食っていくのなら、大本営発表をたれ流すのではなく、提言していくジャーナリストであってほしい。
まあジャーナリストの彼らも始まったばかりのジャパンに対してはは手探り状態だし、未曽有のラグビーブームで一言一言の重さに自らが戸惑っているということなのかもしれません。
ジャパンだ、さあ応援しましょうと声高に叫ぶだけなら、その辺のファンと一緒。そんなのは私らがやります。
提言して仕事がしにくくなっても、あーあいつさすがやなと目利きのファンからいわれるような仕事をしてほしいなあ。
ある意味、あいつを監督にせえやといわれるぐらい。

ちまたでは、薫田に対する風当たりが強い。今シーズン結果を出せていない東芝優先の代表メンバー選出や、代表辞退した選手に対しての発言である、次はないと思え、もう選ばないなど、をとらまえてのことでしょう。
でも、私はそのぐらいの強い気持ちでいてほしいですね。
かれには。
エディーに振り回され、あげくエディーに手柄を持って行かれた悲劇のヒーロー。
2019はオレがジャパンをベスト8に導くという強さを薫田には感じます。

彼は90年代にはジャパンだった。
神戸製鋼の一部の連中を中心にしたジャパン辞退者続出を苦々しい思いで見ていたのでしょう。
あのときには私も、選手の勘違いというか思い上がっとんなこいつらというのはかんじましたからね。
ただ、今と決定的に違うのは日程の過密さ。
一年中ラグビーやってる。
それも本気モードで。
そこで、個人の価値観の違いがでる。
多少のけがなら辞退するなというのと、万全で臨めないのなら辞退すべきというのと。
これは話し合うしかないでしょう。
少なくとも、選手側から家族のことを持ち出して、辞退というのはフェアではないと思う。
プロ野球のFAで、家族が東京に残りたいというから阪神はイヤだとか、いいわけにしか聞こえないのと同じで。
今回ジャパンを辞退した選手たちにも、相応の理由があるのでしょうが、巷間噂される日当が低いとかではあってほしくないと願う。

私はゲーム前に泣いている大学生選手は嫌いだ。
ジャージにお守りを縫いつけたり、塩で清めたりも。
そういう儀式なしでも、ジャージの重みを感じる大人の選手の集まりでないと大事なところでは勝てないともおもう。
アルゼンチンの選手を見ていると、ゲーム前のセレモニーで結構号泣している選手がいることに気づく。
そういう選手を見ていても不思議と嫌悪感を感じない。
国民性なのだと思う。
ただ、こうも思う。
オールブラックスの選手で国歌を泣きながら歌う選手はあまりいないし、ハカを泣きながら踊る選手を見たことがないと。
結局感情のコントロールができないとダメなのだと。
いや、勝って当然と思えるぐらい超越した心理でないとかてないのだと。

ラグビーは私生活がプレーに如実にでるとはよく言われるし、自分の経験からもそれは間違いではないと思う。
CMにでている五郎丸が羨ましい、オレも楽して金儲けたい。
同じジャパンとして、正直なところだとおもう。
五郎丸については、ワールドカップで『神ってた』だけなのは事実。
ただ、彼は大事なところで運を味方にできるだけの努力をしていたのだろうとおもう。
今回ジャパンを辞退した選手たちが日当などの金銭が原因でないことだけは、ねがいたい。

なんか取り留めもなく書き連ねてしまったが、カーディフの奇跡と後世にまで伝えられるようなそんな戦いを期待し、諸事情を理由にジャパンを辞退した選手たちが、あー辞退なんかせえへんかったらよかったと地団駄を踏むぐらいのゲームを期待したい。
君が代で泣いていてもいいから。