償却資産税には納得できないなあ

先日、地方税の事務所から電話があり、平成28年の償却資産税を払えという。
確かに29年分については償却資産税について真面目に申告した。
申告しないでもバレないと思ったが、バレた時にクソ面白くもない思いをするのも嫌だったし。
29年分の申告には、資産の購入が27年であるものがあり、それを指摘され、該当する資産について28年分として支払えという。
所得税の確定申告については平成27年青色申告でしており、当然償却明細もつけている。

ややこしいので、ここで地方税国税の年分の違いを整理しておくと、
地方税は、国税の申告年に1年足した年分と同一である。
地方税で28年というと、国税所得税では27年分の確定申告を指す)。

そこで、私は意地悪にもこんな質問をしてみた。
「29年分についての償却資産税の申告をしたからバレたのですか?」
「いえ、そんなことはありません。」
「ではなぜ今頃になって28年分を支払わねばならないのですか。あるいは27年購入を28年購入にしておけばよかったのですか?」
所得税の確定申告書をうちでも調べていますし、購入年数が28年であると、それだけ29年分が高くなります。」
所得税の確定申告調べているということですが、27年分の確定申告書も当然調べているわけですよね。
なぜ、その時に償却資産税の賦課がなかったのですか?」
「・・・・」
償却資産税って、正直者が損をする典型的な税だと思い知った。
確かに地方税の職員が国税の申告書をうつしているのは知っていた。
青色申告の決算書や白色の収支内訳書をうつしていることを。
当然27年の確定申告も地方税側は見ているはずだが、その時はほったらかしにして、
真面目に申告した29年分の償却資産税申告書を見て、こいつは償却資産税を申告してくる奇特な輩だから取れると踏んだのだろう。
自ら動くこともなく。机上だけで処理できるから。

こんな不公平な税はないと思っていたら、
業界紙に「償却資産にかかる固定資産税のあり方」という記事が載っていた。
そこでは、現行制度の不備として
①事業者に過度な負担を強いていること(申告期限が一月末であり、所得税の確定申告の期限と違う)
②企業の設備投資の負担になっていること
③市町村の執行体制に不備があり、捕捉が不十分であること
④業種間の税負担が偏在している
私の場合、③にどんぴしゃ。
飛んで火に入る夏の虫だったのだろう。
将来的に無くすべきとの意見もあるらしいが税収を考えると、そうもいかないらしい。

ちなみに私は償却資産税をelTaxという地方税の電子申告で行なったが、
なんと、申告期限である一月末、このelTaxはトラブルが発生して1週間ほど繋がらなかった。
ふざけとんな。