ライオンズという文化とプライド

今日の最終テスト、正直なところ本気になったオールブラックスが50点差をつけると思っていた。
メンバー一人ひとりを見ると、ライオンズに勝ち目はないとも。
いかにライオンズの選手たちが脂の乗り切った世代であるとしても。
オールブラックスの若さが爆発してしまうと手をつけられないのではないかと。

それを阻んだのは他でもないライオンズに選ばれ、オールブラックスと戦うというプライドであろう。
そして、それを呼び起こした観客の文化。
鶏と卵ではないが、プライドと文化の相乗効果が今日の引き分けを呼び込んだのだろう。

オールブラックスは「ラグビーフットボールをやり、ライオンズはラグビーフットボール」をやりきった。
ライオンズの早く前に出るディフェンスはテスト3ゲームを通じて見事だった。
あと2時間後に始まるサンウルブズもこれぐらいの気持ちでゲームをしてくれたらと思う。

オールブラックスには、バックスに大黒柱がいなかったのが響いたなぁ。
カーター、ノヌー、コンラッドスミスの3人がいかに偉大だったかを思い知らされた。
ただ、この戦いでオールブラックスはさらに強くなるだろう。
さて、ライオンズの次の遠征は、4年後の南アフリカ
その頃南アフリカはかつての栄光を取り戻すほどの勢いだろう。
ライオンズの南ア遠征、観ることができるだろうか。