0-103の向こうに

これはこの週末に行われたある大学の公式戦のスコアである。
103点を取った方は、地域トップのリーグではないが、そのトップへ上がろうと本気で考えている。
セレクションで有名どころから選手をとってはいるが、高校ジャパンはおろか候補すら入部したことがないはず。
0点の方は過去日本代表も数多く輩出した名門校ではあるが、ラグビー推薦はない。
高校ジャパンが入部したことはないが、かなり昔に高校ジャパン候補が入部したことがある。
私は両校のラグビー部の関係者でもなんでないが、
同じリーグ内で100点差がつくのは如何なものかと思う。
0点の方の大学は入替戦出場という目標を毎年掲げているが、どこまで本気なのかと常々思っている。
そもそも出場が目標なら、上には絶対行けんわとさえ思う。
今年はここまで勝ち星がない。
残るゲームは勝てそうな2ゲームが残っている。
くだんのゲームに出たメンバーを見ると、どうせ勝てないからと、一本目を温存したのかと見えなくもない。
おまけに一年生が何人かスターターとリザーブに入っている。
主要なメンバーがケガかもしれない。
むしろけが人が多くてこんなメンバーでしか戦えないという方を望んでいる。
私自身は、どうせ負けるからといってメンバー落とすチームはラグビーをする資格がないと思っている。

かつてこのチームに所属している選手と話したことがあり、
強豪と言われるチームは、力が同じなら下の学年を使うんだというと、
驚くと同時に、切られる上の学年のものがかわいそうだと言っていた。
切られた選手の努力はどうなるんですかと。
ならば、大敗が予想されるゲームにこそ上の学年のものを使え。
下の者たちに屈辱を残すんじゃない。
全員4年生で戦い、俺たちはこんな情けない学年でしたと下のものに伝えよ。

まだ春というには寒い時期に新チームを発足させた時、入替戦出場が目標ということを本当に信じていたものがこのチームにいたのか?
本当は、全敗だけは避けたいというのが真の目標ではなかったか?
努力しなかったわけではない。
その方向性が明らかに違ったということをいい加減理解すべき。
君たちがやるべきことは、筋トレで見せかけの鎧をつけることではなく、
走って走って走りまくることだ。
ラグビーサーキット3セットを10分以内で行い、すぐに600メートルを90秒以内で走り、その後2分の休憩を挟んで3000メートルを12分以内で走ることができる走力体力をつけることこそ、
復活への早道であると申し上げたい。
えらい古い基準やし、ラグビーサーキットてなんですか?
と言われそうやけど。

ちなみに、ラグビーサーキットは私の母校の先輩が考案したものです。
1979年頃のラグビーマガジンに紹介されていたと記憶しています。

2週間前に0-57で負けたチームが、同じ相手に1点差のゲームをするのがラグビーという競技。
ボールの行方を追うだけがゲームの見方ではない。

この大学がこの敗戦から何を学ぶのか、南アのようにはならんやろうなぁ。