23-23

23-23の引き分け。
しかも敵地での。
でも、勝たないと何の意味もない。
もしジャパンが勝っていれば、ワールドラグビーはフランスを9位にランクづけたことだろう。

田村が比較的イージーなゴールを外さなければ勝っていたとはいうもの、
田村のポカは私には織り込み済み。
それよりも落胆したのは流のパスするまでの球持ちが長すぎたこと。
接点からボールを持つと彼は必ず2・3歩走ってパスを出す。
あれは癖やろね。
本人に言わせればフラットに走りこんでくる選手を探しているというんだろうけど、
見てる方は「はよほれよ」とおもう。
彼の背景は、大学は帝京、社会人としてサントリー
ともにFWが強い。
高校時代、熊本では彼が持ち出せばすぐに抜けただろう。
今日のフランスも前半ブレイクダウンはゆるゆるで、ほぼノープレッシャー。
彼がボールを持って2・3歩走ることによってタッチライン際で詰まってしまう。
ちなみにトライをとった時はすぐさばいている。
特に前半の堀江のトライの時。
昔、流れが所属するサントリーに小西というスクラムハーフがいた。
あの人は箒で履くようにボールをさばいた。
今のハーフのように、ボールを持ち上げてからパスしない。
今のジャパンには小西のようなハーフが必要。

さて、フランス。
この秋をどう総括するか。
自らティア2の実力しかないことを認めるか、
あるいは、NZ戦の後半だけをことさら取り上げ、
南アにも勝ちかけたし、
あれだけ内容が悪かったJAPAN戦でも結局負けていないという総括をすれば
W杯は3大会連続でホスト国がベスト8に残れないだろう。
TOP14の選手構成は、51%が外国人。
フランス人は49%しかいない。
しかも外国人でチームのレギュラーを張っているのは、昔の名前で出ている人ばかり。
クルーデンとフェキトア、ヴィト、ギル、イサぐらいがバリバリの現役クラス。
しかも活躍度合いが段違い。
2023、本当にベスト8を目指すなら、トップリーグと同じレギュレーションが必要やろね。
日本とて、対岸の火事と笑っていられない。
昨日の「奇跡のレッスン」に出ていた目黒学院高校の外国人の多さ。
単一民族国家を自負する日本(私はそうは思いませんが)で、しかも地域に根ざしていないラグビー文化しか持たない
中で、見た目がいわゆる日本人ではない選手たちの処遇をどうするか、
日本ラグビーが持つ課題は尽きない。
ヒガシの福井選手が大学ラグビーよりもプロを選んだが、
悲しいかなヤフーニュースには取り上げられず。
あだ花とならないように祈りたい。

話はフランスに戻るが、トゥランデュクを始めとするチームの主力は
もう自分たちにはティア2の実力しかないことをわかっているのではないか。
藤島大は、フランスについてあまりにも勉強不足。
野澤はちょいちょいWOWOWでTOP14を解説しているだけに、
そこそこフランスの今を知っている。
近鉄の低迷により、トップリーグに全く興味を失った今、
TOP14は本当に面白い。
トップリーグと同じレギュレーションでもチームが地域に根ざしているので、
有名外国人選手に頼らなくてもTOP14人気は保てるだろう。